カラヤンのプロデューサーとしても知られたドイツの指揮者の名録音を集大成
ドイツ出身のオットー・ゲルデスは長年ドイツ・グラモフォンの音楽プロデューサーを務め、特にカラヤンの録音を多く手がけたことで「カラヤンのプロデューサー」として知られていますが、実は優れた指揮者でもありました。今回、ゲルデスが指揮者としてドイツ・グラモフォンに残した全録音が初めてまとめて発売されます。CD11枚組ボックス・セット。限定盤。
これらの録音は現在ほとんどカタログから姿を消してしまっているので非常に稀少なものです。未発表の音源や初CD化を含む、管弦楽の傑作の名録音が数多く収められています。ワーグナーの『タンホイザー』には絶頂期のビルギット・ニルソン、ヴォルフガング・ヴィントガッセン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが、そしてドイツ語版の『エフゲニ・オネーギン』と『オテロ』のハイライツにはレンスキー役のフリッツ・ヴンダーリヒ、オテロ役のヴィントガッセンが登場します。
「最初から最後まで圧倒される驚異的なディスク」(ブラームス:交響曲第4番)、「光輝く音」(チャイコフスキー:『エフゲニ・オネーギン』)、「他を圧倒する」(ドヴォルザーク:交響曲第9番)、「あらゆる批判を沈黙させる」(ワーグナー:『タンホイザー』)、「鋭い解釈」(ワーグナー:交響曲ハ短調)などと称賛されています。
これらの録音はすべてリマスタリングされ、ブックレットにはゲルデスのキャリアについて書かれた、ピーター・クアントリルの新規エッセーが掲載されています(欧文)。オリジナル・ジャケット仕様。
※録音全集と謳っている商品の中にも、稀に音源が漏れているものもございますこと、予めご了承ください。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
01. トレッリ:トランペット協奏曲ニ長調『エスティエンヌ・ロジェ』
02. ハイドン:トランペット協奏曲変ホ長調 Hob.VIIe:1
03. テレマン:トランペット協奏曲ニ長調
04. L.モーツァルト/M.ザイフェルト編:トランペット協奏曲ニ長調
ピエール・ティボー(トランペット)
バンベルク交響楽団
オットー・ゲルデス(指揮)
録音:1970年12月 バンベルク
Disc2
● ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95『新世界より』
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
オットー・ゲルデス(指揮)
録音:1964年10月 ベルリン
Disc3
01. ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98
02. ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
オットー・ゲルデス(指揮)
録音:1961年7月(01)、1963年2月(02)、ベルリン
Disc4
ワーグナー:
01. 交響曲ハ長調
02. ファウスト序曲
03. 『リエンツィ』序曲
04. 『ローエングリン』〜『はるかな国に』
05. ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』〜『この苦しみは希望を奪い…森を通り、野を越えて』
コルネリス・ファン・ダイク(テノール:4,5)
バンベルク交響楽団
オットー・ゲルデス(指揮)
録音:1971年4月 バンベルク
Disc5
ヴォルフ:
01. イタリア風セレナード
02. 交響詩『ペンテジレア』
03. ゲーテ歌曲集〜第9曲『ミニョン』
04. メーリケ歌曲集〜第28曲『祈り』
05. メーリケ歌曲集〜第30曲『新しい愛』
06. メーリケ歌曲集〜第31曲『私の慰めはどこに』
07. ゲーテ歌曲集〜第1曲『竪琴弾きI 孤独にふける者は』
08. ゲーテ歌曲集〜第2曲『竪琴弾きII 私は戸口に忍び寄って』
09. ゲーテ歌曲集〜第3曲『竪琴弾きIII 涙とともにパンを食べたことのない人は』
10. ゲーテ歌曲集〜第49曲『プロメテウス』
11. メーリケ歌曲集〜第44曲『炎の騎士』
イヴリン・リアー(ソプラノ:03-06)
トーマス・ステュアート(バリトン:07-10)
ジークフリート・フューリンガー(ヴァイオリン:01,02)
ウィーン・ジュネス合唱団(11)
ウィーン交響楽団
オットー・ゲルデス(指揮)
録音:1968年9月 ウィーン
Disc6
01. ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
02. シュミット:歌劇『ノートルダム』間奏曲
03. ヴェルディ:歌劇『運命の力』序曲
04. レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』間奏曲
05. マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲
06. ビゼー:歌劇『カルメン』第1組曲
07. モーツァルト:歌劇『魔笛』序曲
08. ヴェルディ:歌劇『アイーダ』バレエ音楽(第2幕)
09. ウェーバー:ウェーバー:歌劇『魔弾の射手』序曲
ライプツィヒ放送交響楽団(01-06)
ベルリン放送交響楽団(07-09)
オットー・ゲルデス(指揮)
録音:1954年(04,05,06-10)、1959年(02)、不明(01,03)ライプツィヒ/1954年(07)、1959年(08)、不明(09)ベルリン
Disc7
● ヴェルディ:歌劇『オテロ』ハイライツ(ドイツ語歌唱)
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール/オテロ)
テレサ・ストラータス(ソプラノ/デズデーモナ)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン/イヤーゴ)
モニカ・パイパー(アルト/エミーリア)
ヴァレンティン・ディックハウト(バス/ロドヴィーコ)
ハンス=ブルーノ・エルンスト(バス/モンターノ)
バイエルン国立歌劇場合唱団
バイエルン国立管弦楽団
オットー・ゲルデス(指揮)
録音:1967年6月 ミュンヘン
Disc8
● チャイコフスキー:歌劇『エフゲニ・オネーギン』ハイライツ(ドイツ語歌唱)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン/エフゲニ・オネーギン)
イヴリン・リアー(ソプラノ/タチアーナ)
ブリギッテ・ファスベンダー(コントラルト/オリガ)
フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール/レンスキー)
マルッティ・タルヴェラ(バス/グレーミン)
ハンス・マルシュ(バス/中隊長、ザレーツキー)
バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
オットー・ゲルデス(指揮)
録音:1966年7月 ミュンヘン
Disc9-11
● ワーグナー:『タンホイザー』全曲
ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール/タンホイザー)
ビルギット・ニルソン(ソプラノ/エリーザベト、ヴェーヌス)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン/ヴォルフラム)
テオ・アダム(バス・バリトン/ヘルマン)
ホルスト・R・ラウベンタール(テノール/ヴァルター)、他
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団
オットー・ゲルデス(指揮)
録音:1968年12月、1969年2月、5月 ベルリン