ジョナサン・コーエン&アルカンジェロ/ヘンデル:シャンドス・アンセム第3、4、6、11番
2025年05月22日 (木) 18:15 - HMV&BOOKS online - クラシック

英国最前線のグループが聴かせる、ヘンデル英国時代初期の4名品
英国シーンの最前線をゆく古楽指揮者ジョナサン・コーエンとアルカンジェロによる、ヘンデルの名品集『シャンドス・アンセム』からの4曲。ドイツ出身のヘンデルは当初ハンブルクの歌劇場、次いでオペラの本場イタリアで舞台音楽の作曲経験を積んだのち、30代前半に英国へ渡り不朽の名声を築きましたが、『シャンドス・アンセム』は英国に来て間もない頃、後に初代シャンドス公となったカーナーヴォン伯ジェイムズ・ブリッジズのために書かれました(一部は英国王室のために書いた既存曲の転用)。英国国教会の礼拝向けで英語の詩句が使われ、多くは3パートの合唱にヴィオラを欠いた3声の合奏を軸に作曲されています。
現存する11曲のうち10曲は作曲者の存命中1748年に出版もされました。本盤ではそのうち4曲が選ばれ、8人の歌手と7人の弓奏弦楽器奏者、オーボエとファゴット各1、鍵盤2人とリュートからなる編成で緻密なアンサンブルを味わえます。コーエン&アルカンジェロはこれまでもヘンデルの大小声楽作品で成功を収めており、2024年には大編成を要する晩期のオラトリオ『テオドーラ』の全曲録音が英グラモフォン誌をはじめ批評各紙で高い評価を博しましたが、今回は一転、小ぶりの編成を活かした解釈が見事。声楽・器楽ともソロ部分が多く、室内楽的なやりとりの妙にも豊かな音楽的広がりにも事欠かない聴き応えあるアルバムに仕上がっています。(輸入元情報)
【収録情報】
ヘンデル:
1. シャンドス・アンセム第4番『主に向かって新しい歌を歌え』 HWV.249b
2. シャンドス・アンセム第3番『私を憐れみ給え』 HWV.248
3. シャンドス・アンセム第6番『鹿が谷川を慕いあえぐように』 HWV.251b
4. シャンドス・アンセム第11番『神よ立ち上がって』 HWV.256a
アルカンジェロ(声楽&古楽器アンサンブル)
独唱:
ヒラリー・クローニン(ソプラノ:1,3,4)
デボラ・カシェ(ソプラノ:2,3)
サミュエル・ボーデン(ハイ・テナー:1,3,4)
ヒューゴー・ハイマス(テノール)
ラウル・ステファニ(バス:2,3)
ウィリアム・ゴーント(バス:4)
ルイ・クレアック(ヴァイオリン/コンサートマスター)
ジョナサン・コーエン(チェンバロ、指揮)
録音時期:2023年6月8-11日
録音場所:ロンドン、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会
録音方式:ステレオ(デジタル)
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