【発売】エラス=カサド&FBO/メンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』
2025年05月01日 (木) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック

この上なく繊細にして軽やか、陽性の『真夏の夜の夢』。エラス=カサド&FBOの真骨頂!
パブロ・エラス=カサドとフライブルク・バロック・オーケストラが『真夏の夜の夢』全曲を録音しました。メロドラマつきで、テキストの朗読を務めるのはドイツの中堅俳優マックス・ウルラッハー。朗読のほかヤーコプスの『魔弾の射手』などでも活躍、音楽作品への出演も多い実力派です。素晴らしく陽気なナレーターとして音楽の世界を盛り上げます。彼のセリフと演奏者陣が抜群のアンサンブルを展開しています。セリフからのRIAS合唱団メンバーの声の入りなど、まるでほかにも俳優がいるのかと思ってしまうくらいに自然です。エラス=カサドの、繊細な細密画のような音楽から大胆なリズムの場面で発揮されるエネルギーなど表情の幅も実に豊かです。歴史に裏打ちされた彼らの演奏は、この夢と魅惑の世界への楽しい旅を約束してくれます。
ウィリアム・シェイクスピアの喜劇「真夏の夜の夢」は1595年頃に書かれ、その5年後に初めて印刷された、言わずと知れた世界文学の古典です。パーセルの『妖精の女王』(1692年)、ウェーバーの『オベロン』(1826年)、ブリテンの『真夏の夜の夢』(1960年)といった著名な舞台化作品がありますが、これらの様々なインスピレーションを受けた作曲家の中で、特別な位置を占めるに値するのがメンデルスゾーンでしょう。音楽一家に生まれた天才児は幼い頃にシェイクスピアの呪術的な戯曲の「囁くような詩」に出会い、その詩を初めて耳にしします。一家の親戚であり、重要な文学史家、古典文献学者、ストラットフォード・アポン・エイボンの吟遊詩人作品の権威ある翻訳者であるシュレーゲルが、この若者に近世イギリス劇の世界を紹介しました。時代を超越したテーマと一見政治的でない筋書きを持つ『真夏の夜の夢』は、特に若い作曲家にとって特別な魅力を持っていたに違いありません。同時に、1826年のウェーバーの最後のオペラ『オベロン』にも接したメンデルスゾーンは、演奏会用序曲として序曲を完成させます。この序曲だけでも、妖精たちの織り成す物語、妖精たちのからかい、そして最後はすべてうまくいき、主人公たちが楽しく幸せに去り、朝が来て妖精たちも姿を消す、という物語が詰まっていますが、その後1842年に全体を完成させたほしいという依頼を受け、1843年に完成します。舞台のアクションを追ったり、それを説明したり、雰囲気を豊かにしたりしながらも、常に音楽的な独立性を保った性格的な小品を、若き日と同じ天才的な筆致で次々と書きあげます。初演は1843年10月14日、王室のみに披露され、メンデルスゾーンの指揮の下、めくるめく大成功を収めました。その後ベルリンで初演され、ドイツ語圏の多くの都市をめぐることとなります。公演に接したリストは「虹色のオーラ」と「真珠貝のような輝き」を称賛しました。(輸入元情報)

【収録情報】
● メンデルスゾーン:劇付随音楽『真夏の夜の夢』全曲
ドイツ語によるセリフ、2人のソプラノ、女声合唱とオーケストラを伴う版
ドイツ語テキスト:アウグスト・ヴィルヘルム・シュレーゲル[1767-1845]
01. 序曲
02. スケルツォ
03. メロドラマ〜Uber Taler und Hoh' n
04. 妖精の行進
05. 歌と合唱
06. メロドラマ〜Was du wirst erwachend sehn
07. 間奏曲
08. メロドラマ〜Welch hausback nes Volk macht sich hier breit
09. 夜想曲
10. Jetzt fangt mich doch Titanias Wahnsinn an zu dauern
メロドラマ〜Sei, als ware nichts gescheh' n!
11. 結婚行進曲
12. Der Prolog ist fertig
葬送行進曲
13. 道化者たちの踊り
14. アレグロ・ヴィヴァーチェ
15. フィナーレ
マックス・ウルラッハー(ナレーター)
RIAS室内合唱団
フライブルク・バロック・オーケストラ
パブロ・エラス=カサド(指揮)
録音時期:2023年5月
録音場所:ドイツ、メルツハウゼン、コンツェルトハウス
録音方式:ステレオ(デジタル)
収録時間:62分29秒
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