アッシリア全史 都市国家から世界帝国までの1400年 中公新書

小林登志子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121028419
ISBN 10 : 4121028414
フォーマット
出版社
発行年月
2025年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
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内容詳細

イスラエルの民を虜囚にし、敵対民族を残酷に処刑したとして、アッシリアは『旧約聖書』では悪役として有名だ。
しかしバビロニアの先進文明に学び、交易を行い、長きにわたって栄えた。
紀元前2000年に生まれた小さな都市国家が他国への隷従などを経つつも、シャルマネセル三世、サルゴン二世などにより勢力を拡大。
世界帝国となるが、急速に衰微し、前609年に瓦解するまでを、軍事・宗教・社会など多面にわたって描く。

【著者紹介】
小林登志子 : 1949年、千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業、同大学大学院修士課程修了。古代オリエント博物館非常勤研究員、立正大学文学部講師、中近東文化センター評議員等を歴任。日本オリエント学会奨励賞受賞。専攻・シュメル学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • サアベドラ さん

    著名なシュメル史家 (競馬好き) による新書アッシリア通史。2025年刊。直近に出たアッシリア史の専門家による新書 (山田重郎『アッシリア』) と比較すると、後者では駆け足だった古王国や中王国にも紙幅を割いているのと (その分新帝国があっさりしているが)、ミタンニや新バビロニア、メディアなど周辺諸国についても書かれており、総じてこちらのほうが読みやすい。バビロニアを武力で征服するも逆に文化で征服されるところはローマとギリシアの関係を彷彿とさせる。シュメル、アッシリアと来て、次はバビロニアですかね。

  • ピオリーヌ さん

    中公新書2025年の刊。紀元前2000年前後から紀元前609年まで長きにわたり続いたアッシリアの通史。昨年2024年にアッシリア関連の通史が他に二冊も出ており、読み比べるとまた楽しいだろう。本村凌二『沈黙する神々の帝国 アッシリアとペルシア』(地中海世界の歴史2)(講談社選書メチエ)、山田重カ『アッシリア 人類最古の帝国』の二冊。世界史の流れの中でアッシリアの位置付けをするならば前者を、新アッシリア時代をさらに知りたい読者には後者をお薦めすると筆者はいう。アッシュル・バニパルについての記載が印象に残った。

  • ジュンジュン さん

    アッシリアブーム到来!?直近でちくま新書と講談社メチエ(但しこちらはペルシアと合作)から立て続けに出版された。尤もメチエの方は肩透かしを食らったが。それでもちくまと中公から時を置かずに出るのは凄い!著者によると、昨今の情勢(ウクライナやパレスティナ)が反映されているのではと。両書とも甲乙つけがたいが、本書の魅力は1400年の歴史をバランス良く目配りされている…気がする。そうは言っても、結局は2冊とも本棚に鎮座する事になると思う。「ヒッタイト帝国」(PHP新書)と並べてね。

  • 藤井宏 さん

    アッシリアは地政学的に農耕に適した土地であるとともに重要な鉱物を入手するにも適した位置にあった。アッシリアの商人は貴重な金属を入手するため活発に交易を行った。戦争に利用する多数の馬を育成するには適していなかったが、東方のザグロス山脈丘陵地帯やイラン高原から良馬を集めた。アッカド帝国やミタンニ王国の属国になりながらも1400年も続いたアッシリアの版図拡大と衰退の様は、現代の国の繁栄と衰退に照らし合わせて参考になるところがあります。

  • 預かりマウス さん

    著者の他書同様に図版や地図が豊富なことが特徴。古期、中期、新期、総じて1400年にわたる歴史。王朝は幾度か交替しているようだが(正確には不明)、殊に有名なのは最末期にして最盛期のBC7世紀の新アッシリア帝国時代。それ以前の時代は、一時両河の上流部を支配したこともあるが、基本的にはティグリス河畔のアッシュル市などの地方勢力。あの民族の十字路とも言うべき地域で千年以上存続しアイデンティティを保ったのはすごいことだが、その説得的な理由は余り明らかになっていない。とはいえ、読みやすく、刺激的で面白い内容だった。

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